〈1931年新設、新1万円札、5千円札、千円札などの紙幣を製造)
明治維新政府は、発足当時、国産の紙幣はなく、ドイツとアメリカに委託製造した紙幣を使っていました。当時の大蔵省は国産紙幣の製造を目指し、1871年(明治4年)に大蔵省紙幣司(戦後の大蔵省印刷局のルーツ)創設、75年に王子製紙の前身、「抄紙会社」の一角に紙幣製造工場(大蔵省紙幣寮)を設立、翌年操業を開始、1877年(明治10年)に国産第一号となる「国立銀行紙幣1円」が製造されました。この工場は王子工場と称せられ、現在も郵便切手や証券類の製造を担っています。
現在、新1万円札、5千円札、千円札などの紙幣は、王子工場ではなく、1931年(昭和6年)に王子滝野川町に新設した工場(現在の独立行政法人、国立印刷局東京工場)で製造しています。なお、国立印刷局東京工場では、工場見学を実施しています。見学日は原則、火曜日と木曜日です。問い合せ電話番号は以下の通りです。〈2025年6月7日記)
東京工場総務課 03-5567-1102