明治9年〈1876年〉12月2日,創刊
日本で最初に国産洋紙で印刷された新聞は、中外物価新報です。明治9年〈1876年)12月2日です。現在の日本経済新聞社のルーツです。
「国内の物価は全世界の物価の動きを反映して、日々変動する。既存の新聞の多くは政治や法律、外交に熱中し、実業の世界をなおざりにしている。日本人の手で世界の物価の動きを報ずる必要がある」(益田孝・三井物産創業者)
益田は盟友の渋沢に新聞発行を相談、当時の工部省(経済産業省のルーツ)も世界の物価動向を把握しており、同省の協力も受けました。渋沢は創業まもない王子製紙で中外物価新報の印刷を引き受けました。その後、国産洋紙にょる様々な新聞が発行されていきます。〈2025年6月1日記)