明治5年〈1872年)初代第一国立銀行が設立され、翌年開業しました。当時、まだ西洋建設がほとんどない時代でした。建設を請け負った清水建設2代目の喜助は外国人技師の指導を受けず、独力で研究を重ね、和洋折衷の堂々とした洋館を完成させました。その外観の美しさは当時の錦絵にもなりました。
渋沢は喜助の技量、能力、人柄を高く評価し、支店や自宅の建設を喜助に依頼し、当時小企業だった清水建設の発展を助けました。
写真は現在のみずほ銀行兜町支店のある場所。日本橋川に面した南側側壁の展示物を撮影 (2024年3月20日)。