明治6年〈1873年)、日本橋・兜町に日本最初の近代的銀行、国立第一銀行が創設されました。渋沢が実業人として長く拠点としてきた銀行です。資本金250万円。現在、名前は代り、みずほ銀行兜町支店になっています。同支店の日本橋川に面した側壁に、国立第一銀行の写真などが展示されています。近くには、渋沢が創設に力を入れた東京証券取引所もあります。
国立第一銀行は、日本橋川の岸辺に設立されました。当時日本橋川は隅田川経由で、様々な物資を運ぶ船舶の出入りで賑わっていました。渋沢はパリ駐在中に知った、イタリアの水の都、ベニスのような水の都を日本橋に造りたかったそうです。〈2024年3月20日取材)